● 桜淵と竜宮 前のページへ戻る   HOMEへ戻る   東三河の伝説・昔話へ 

 この淵の底には竜宮があるといい伝えられています。 そこの神様は豊川じゅうの魚のとりしまりをしているということです。
 井道に親孝行な少年がありました。 年の暮れに母が病気になりました。 少年はいろいろ手をつくしましたがどうしても熱がさがリません。 ひとの話で鯉の生血がいいというので、もりと綱をもって桜淵へ出かけました。 冬の澄んだ川底に大きな鯉がいるではありませんか。 おどる胸をおさえて、もりに綱をつけてねらい定め、さっと投げこみました。 たしかに命中しましたが、鯉の力が強く、少年はいつか水中深くひきこまれていきました。 気がついてみるとそこは竜宮です。 鯉は力つきて倒れていましたが、神様が出てきてもりを抜きとると、元気になって泳いでいきました。 少年が、母の病気に鯉をとりに来たことを話しますと、神様はそれはかわいそうだとおみやげに魚かごをくれました。 水の中でふたをとると、欲しいと思う魚がいつでも出てくるというのです。 少年はそのかごの中から鯉を出して母の病気をなおしたということです。
新城 文化財案内(新城市教育委員会発行)より引用 


桜淵公園

一つ前へ戻る        HOMEへ戻る