預り淵 前のページへ戻る   表紙へ戻る

 振草川が今の東栄町となった、もと園村を流れるあたりに預り滝・預り渕がつづいてあり、またこの附近の岩の上には渕の主をお祭りした水神のほこらがある。この名のいわれというのは、材木をこの滝に通す時は必ずこの神様に、お神酒をささげお許しをいただかねばならない。ある横着な村人がこのお祭りをせずに材木を滝から流したら渕へ入った材木はたちまち沈んでしまって、とうとう1本も浮き上ってこなかった。すっかり恐れて、翌日、お酒を供えておわびをしたら、材木はやつと浮き上ってきたが、みな黒焦げになっていたという。材木を預った渕というのでこれが預り渕。

愛知県伝説集(泰文堂) より引用

預り淵

東三河の伝説・民話・昔話   前のページへ戻る        表紙へ戻る