● 春興院の「いぼとり地蔵」 前のページへ戻る   HOMEへ戻る

 石巻の嵯峨というところに春興院というお寺があります。
山門を入ると大きな鐘つき堂があって、お昼の12時と夕方5時に8回ずつ鐘がつかれます。鐘が8回つかれるのは、人間の煩悩の、108つの『100』を取った残りの8つだそうです。
広い境内の正面には、立派な本堂があります。その左手の方に、石仏(いしぼとけ)たちのお住まいの仏長屋(ほとけながや)があり、その中に「いぼとり地蔵さま」が祀ってあります。
お寺の住職さまのお話をお聞きして拝見しますと、そのお地蔵さまは青みがかった石で、その前に置かれている「役の行者」の光背(こうはい) のようにも見えました。
 昔も今も、疣(いぼ)ができると私たちを悩ませます。何でもないようなものでも気になるものです。こどもの頃は、よくいぼができます。そんな時、この「いぼとり地蔵」さまにお願いすると、知らぬ間にいぼがとれてなくなるということです。
 昔の子供たちは、この寺をよい遊び場にして、子守りなどしながら「日中楽しく過ごしていたそうです。
 そしていぼができると、親子してお地蔵さまに、『いぼがとれますように』と一心にお参りしたそうです。やがて、いぼが取れると、親子は松ぼっくりを紐(ひも)でつなぎ、輪にしたものをつくり、それを、お地蔵さまにお礼として納めたそうです。

 とよはしの民話(豊橋市教育委員会) より引用 


春興院といぼとり地蔵

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