御池様 前のページへ戻る   表紙へ戻る

 北設楽群豊根村大字古真立、大入川の岸に岩で囲まれた渕がある。お池様とよんで、村人たちは、尊びもし恐れもしている。この渕の主は大蛇だと言い伝えられ、この地域を汚すと、たたりがあると信じられている。また明治の初年までは、ここで雨乞いも行われていた。この渕lこついては、まだいろいろ村の老人たちが語ってくれた。例えば、
1、山からきりだした木材を、渕のほとりに積みかさねておいたら、一夜のうちに黒焦げになってしまった。
1、この渕に祈ると病気がが直る。
1、汚れた足を、ここで洗おうと水に入れたら、突然、足に傷ができた。
1、他所から入りこんだ道路工夫が、汚れた草鞋のまま渕の近くで工事をしていたら、急に腰がつっぱって、動けなくなった。驚いて神域を汚し
  た罪をわび、早速、新しい草鞋に取換えて仕事についたら、また元気に動けるようになった。
1、渕のそばを通りがかりに、足元へチヨロチヨロあらわれた小蛇を、何気なくまたいだ村人が、家へ帰ってから、にわかにその小蛇が気にかか
  り、それから急に高熱をだして、とうとう死んでしまった。

愛知県伝説集(泰文堂) より引用

御池神社

東三河の伝説・民話・昔話   前のページへ戻る        表紙へ戻る